肝実タイプ
「肝（かん）」のタイプの人は、観察力に長け、自分のことも他人のことも客観的に判断することができます。そして閃きや直感が強く、頭の回転が速いです。これが「肝」タイプの持ち味であり、長所です。また、正義感や責任感が強く、曲がったことが嫌いです。
東洋医学で、代謝されるべき様々な物が溜まりすぎている状態を「実」と言います。「肝実（かんじつ）」タイプの人は限界を超えると、自分の疲れを意識できないほど感覚が鈍ってしまいます。それでも、さらに突き進みます。そして、限界を越えた結果、イライラし始め、自分を徹底的に追い詰めてしまう可能性も…
イライラしやすい・お腹が張った感じがある・肩こりがひどい・排便するがスッキリしない・ガスが溜まりやすい・頭痛・腰痛・婦人科疾患が生じる etc
「肝」の働きを高めるには、緑葉食野菜を摂取するのがおススメです。「青」（＝緑）色の食べ物が「肝」の食薬になります。ホウレンソウや、小松菜、春菊、ニラなど、カロチンや食物繊維の多いものを積極的にとりましょう。そして、脂っこいものやお酒をさけ、お食事の時は20～30回程よく噛んで食べることを心がけましょう。
また「肝実（かんじつ）」の人は、ストレスを溜めやすく、呼吸が浅くなってしまいがちなので、お風呂や寝る前などのリラックスタイムに、息を長く吐く事を意識しながら、深呼吸してみましょう。（5分間程度）
自律神経には、活動するときに働く「交感神経」と、リラックスする時に働く「副交感神経」の2つがあります。自律神経が乱れてしまうと、日常生活で交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、身体に様々な不調が現れます。
身体の中で使われず、眠っているエネルギーや血液の循環を良くすることを、「疏肝（そかん）」といいます。自律神経が乱れがちな「肝実（かんじつ）」タイプの方は疏肝（そかん）治療を行い、精神や情緒を安定させ、お身体全体にパワーを巡らせて、自律神経を整えていきます。
