腎虚タイプ
「腎（じん）」のタイプの人は、他のタイプと比べて慎重派です。石橋を叩いて渡り、未知の危険を常に警戒しながら行動します。一言でいえば怖がりですが、エネルギーが漲っている時は、興味がある事に突き進んでいく好奇心旺盛タイプです。バランスのとれた「腎」タイプはとても賢く見えます。
東洋医学で弱っている状態のことを「虚」といいます。「腎虚（じんきょ）」の人は人から勧められると、断ることができなかったり、結論がなかなか出せなったりします。そして自分で決断できなくなり、他人に依存してしまう傾向もあります。ですので、腎虚タイプの人は特に占いが好きだったりもします。他には、高所恐怖症や閉所恐怖症、不潔恐怖症（潔癖症）、対人恐怖症などの恐怖心を持っていることがあります。
眠れない・寝付きが悪い・足腰がだるい・腰が痛い・物忘れしやすい・抜け毛が気になる・白髪が増えた・疲れやすい・足がほてる etc
「腎」が低下中の時は、お身体全体がパワー不足になり、免疫力も落ちるため、風邪を引きやすかったり、冷えが強くなります。お身体にパワーを与えるためには、「黒」の食べ物がオススメです。黒豆、黒ゴマ、玄米などがおススメです。また、シイタケ、ごぼう、わかめ、昆布、ヒジキ、うなぎなどを積極的にとってエネルギーを身体に溜めていきましょう。
「腎虚（じんきょ）」タイプの人は、身体を冷やしてしまいがちなので、朝起きたら、お白湯を200ml飲んで、胃腸を刺激してあげたり、夜は38℃～40℃のぬるま湯にゆっくり浸かり、身体を温める生活をしていきましょう。
東洋医学でいう「腎」とは、西洋医学でいう腎臓だけを指すのではなく、成長・発育・生殖・老化など生命の根本を司っている部分と考えます。
そして「腎」は、全身に栄養や水分を供給する働きがあります。この大切な「腎」の働きが弱って、衰えた状態を「腎虚（じんきょ）」といい、これをそのままにしておくと、人間の体が本来持っている免疫力や自然治癒力が低下してしまいます。「腎」に活力を与え、全身に元気を取り戻す事を「補腎（ほじん）」と言います。
「腎虚（じんきょ）」の人は、鍼とお灸を使って「補腎治療（ほじんちりょう）」をしていきます。
