美容鍼灸・経絡アロマトリートメント
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鍼灸師が教える、効果のあるツボ一覧

肩こり、腰痛、冷え、むくみなど、身体の不調で現れるツボを刺激してみると、良い効果があるとわかっています。
今回は、知っているようで意外と知らないツボについて、その位置や押し方、ツボ押しで期待できる効果などをご紹介します。

はじめに、ツボ(経穴)とは、全身に張り巡らされた神経が重なり合う場所のこと。「神経の交差点」とも呼ばれるツボは、神経を通して内臓をはじめとする全身のさまざまな部位とつながっています。このため身体に不調があると、特定のツボに痛みや硬さ、冷えや赤みとなって現れて、身体や心が疲れていることを知らせてくれるのです。不調のサインに気づいたら、痛みのあるツボをゆっくりと押してみましょう。ツボに適切な刺激を与えると痛みが和らぎ、そのツボに関連する内臓にも作用して、体調改善に役立ちます。

鍼治療で使うツボの位置

ツボは全身に361個あるといわれています。大まかな場所は決まっていますが、「絶対にここ」というものではないのです。
身体には個人差がありますし、同じ人でもその日の体調によってツボの位置が微妙に変化するからです。なので、ここで紹介するツボの見つけ方はあくまでも目安です。自分で押してみて気持ちよく感じる場所、響くような痛みを感じる場所を優先してくださいね。

「陰交」や「中極」など身体の中心に位置しているツボを除いて、身体の左右対称に存在する場合は、バランスを取るために両方のツボを刺激することが大切です。また、ツボは強く押せばよいというものではありません。気持ちよいと感じる強さで押しましょう。

効果のあるツボ

肩こり:肩井(けんせい)

【位置】うつむいたときに出っぱる首のつけ根の骨(第7頸椎棘突起)と肩先の骨(肩峰)を結んだ中間あたり。

【効果】肩を上げる筋肉と関係が深く、肩から背中にかけてのこりに効果があるとされています。首こり、頭痛、歯の痛み、四十肩、五十肩、神経疾患などに悩んでいる人にもおオススメです。

【押し方】中指または中指を中心とした3本の指をツボにあて、皮膚に垂直になるように押します。

首こり:翳風(えいふう)

【位置】耳のつけ根の後ろ、口を開けるとくぼむ部分。
【効果】全身の気の流れや血流が改善されます。ほかにも、頭痛、肩こりのほか、くま・くすみ、顔のむくみなどの美容効果も期待できます。
【押し方】左右のツボに両手の中指をあて、気持ちよく感じる程度の力でゆっくり押します。首は神経が集中している繊細な場所なので、強く押しすぎないように注意しましょう。

腰痛:環跳(かんちょう)

【位置】お尻のやや外側、力を入れるとえくぼができるところ。
【効果】股関節周りの血行が促進されることでたまっていた老廃物が流れ、筋肉の緊張がほぐれます。ほかにも、ひざの痛みや股関節痛、頭痛、神経痛のほか、ヒップアップの効果も期待できます。
【押し方】自分では押しにくい場所なのでボールを使います。置いたボールの上にツボがあたるようにあおむけになり、ひざを立てて体重をかけます。ボールはテニスボールやゴルフボールなど、自分がちょうどよいと思う硬さのものを選んでください。

耳鳴り:聴宮(ちょうきゅう)

【位置】耳の前にある三角形の突起物の前にあり、口を開けるとくぼむ部分。
【効果】疲労、ストレス、加齢などが原因の耳鳴りは、このツボを刺激すると症状軽減が期待できます。頭痛や歯の痛みに悩んでいる人にもオススメです。
【押し方】左右のツボに両手の人さし指をあてて、頭の中心に向けて押します。

小顔:頬車(きょうしゃ)

【位置】下あごの角の骨から指1本分上の内側で、押すと響くような痛みがある場所。
【効果】水分代謝を促すことでむくみを取り、顔をすっきりさせます。頬のたるみ、歯ぎしりの改善にも役立ちます。
【押し方】左右のツボに両手の中指をあて、皮膚を持ち上げるように押します。

外反母趾:湧泉(ゆうせん)

【位置】足の裏、土踏まずのやや上中央の、足指を曲げたときにへこむ部分。
【効果】湧泉を刺激して、足の裏にある筋肉を緩めることで、親指が外側に引っ張られるのを防ぎます。ほかにも、食欲不振、腰痛、冷え症などにも効果が期待できます。
【押し方】両手の親指で強く押すか、椅子に座った状態で床に置いたボールをツボにあて、体重をかけながら足を動かします。左右同様に押します。

不妊:陰交(いんこう)

【位置】おへそから親指1本分、下にあります。
【効果】下腹部の冷えや瘀血(おけつ:古い血液の塊。黒くてドロッとしている)を改善し、子宮や排卵の調子を整えます。そのほか、生理痛、生理不順、腰痛の改善にも効果があるといわれています。
【押し方】中指をツボにあてて、おなかの中心に向けて押します。

頻尿:中極(ちゅうきょく)

【位置】恥骨の上から指2本分上の位置。
【効果】泌尿器系のトラブルに効くツボで、血流が促進され腎機能が高まります。腰痛、冷え症、生理不順などにも効果が期待できます。
【押し方】あおむけの状態で中指を中心とした3本の指をツボにあて、骨盤に向けて押します。

ダイエット:飢点(きてん)

【位置】耳の前の小さな骨のふくらみの、少し下の部分。
【効果】乱れた自律神経を整えて、過剰な食欲を抑えます。
【押し方】左右のツボに両手の人さし指をあてて頭の中心に向かって押します。食事の10~15分前に2~3分刺激するとより効果が期待できます。

顔のむくみ:天容(てんよう)

【位置】下あごの骨の後ろ、両耳の下にあります。
【効果】首のこりを改善して滞っていたリンパの流れや水分の排出を促し、顔のむくみをすっきりさせます。頭痛、肩こり、寝違えにも効果があるとされています。
【押し方】左右のツボに両手の人さし指を引っかけて、後頭部に向けて押します。

足のむくみ:陰陵泉(いんりょうせん)

【位置】ひざの内側の下にある太い骨(脛骨内側顆)の下にあるくぼみ。
【効果】血行をよくすることで水分がスムーズに体外へ排出され、下半身のむくみも改善されるでしょう。冷え症、腰痛、下痢などで悩んでいる人にもオススメです。
【押し方】ひざを軽く曲げ、ひざからすねをつかむようにしながら親指をツボにあてて、ひざの外側に向けて押します。

生理痛:地機(ちき)

【位置】ひざの内側の下にある骨のくぼみと、くるぶしの内側を結んだ線の上から3分の1の場所。
【効果】瘀血を改善し、瘀血が排出される際に下腹部に感じる痛みの軽減につながります。痛みの予防に、生理が始まる1週間前からツボを刺激するとよいでしょう。ほかにも、吐き気や下半身のむくみの改善が期待できます。
【押し方】すねをつかむようにして親指をツボにあて、足の中心に向かって押します。

冷え症:太谿(たいけい)

【位置】くるぶしの内側の出っぱりとアキレス腱の真ん中の、くぼんでいる部分。
【効果】足は心臓から最も遠くにあり、血液が巡りにくく冷えやすい場所です。このツボをほぐすことで下半身の血行が良くなり、全身の冷えの改善につながります。下半身のむくみの改善も期待できます。
【押し方】ツボに人さし指をあて、アキレス腱に引っかけるイメージで押します。

頭痛:合谷(ごうこく)

【位置】手の甲を上に向け、親指と人さし指の骨が交わるところから人さし指のほうに向かって押していき、痛みを感じるへこみ。
【効果】このツボを押すと脳内にエンドルフィンという物質が分泌され、脳が感じていた痛みを緩和させるとされています。ほかにも、花粉症、耳鳴り、歯の痛みなどにも効果が期待できます。
【押し方】親指をツボにあてて、人さし指の骨の下に滑り込ませるようにして手の中心に向かって押します。

日常生活にも役立つツボの知識

ツボを押すとその刺激が神経を通って脳に届き、脳からの指令でそのツボに関連する内臓や自律神経にも刺激が伝わります。その結果、内臓の不調が改善されたり、ホルモンバランスが整って免疫力が高まったります。また、身体だけでなく、イライラや落ち込みなどの心の不調も和らげてくれるでしょう。
ツボ押しのよいところは、知識さえあれば、いつでもどこでも自分で手軽にできて、しかも即効性も期待できること。また、同じツボを押しても、その日の体調によって痛みや響き具合が変化するため、自分の体調を知る手がかりにもなります。ツボに関する正しい知識を身に付けて、日頃の体調管理や、キレイになるために役立ててみてはいかがでしょうか?


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【本コラムの監修】

CALISTA 院長 CHIHIRO

はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(鍼灸師)

・経歴
大学卒業後、TV局アナウンサー、PR会社勤務を経て、女性限定鍼灸サロンCALISTAを設立。雑誌・テレビなど掲載多数。多種の口コミサイトで高い評価を集める。美容鍼・経絡美容鍼灸の第一人者。著書に『~ココロとカラダがかがやく~ 美人のツボ』、『~女性限定鍼灸サロンが薦める~ 美ツボBOOK』がある。

・所属
伝統鍼灸学会
全日本鍼灸学会
日本鍼灸師会
東京都鍼灸師会