院長CHIHIROと鍼灸師藤木が伝統鍼灸学会で口演発表します
来る2019年11月23日(土・祝)、江戸川区船堀で開催される「第47回 日本伝統鍼灸学会 学術大会 -東京大会-」にて、院長CHIHIROと鍼灸師 藤木が一般口演発表をいたします。
近年、美容分野における学会発表は少しずつ増えてきていますが、伝統鍼灸分野における美容鍼灸の発表は、まだまだ珍しい状況かと思います。
今回の口演テーマは、
「顔面部と四肢の経穴を併用した鍼施術が顔面部皮膚温に及ぼす影響」
です。
簡単に言いますと、A群・B群のお顔の皮膚温度を比べました。
A群:首より上だけに鍼施術
B群:首より上と手足も含めて鍼施術
B群のほうが(手足も含めて施術したほうが)、お顔の温度が下がる傾向にあることがわかりました。
つまり、美容鍼をする際は、お顔だけよりも、お顔に加え、手足(及び全身)への鍼もしたほうが、火照りやのぼせのリスクが下がると言えると思います。
【目的】
美容目的の顔面部への鍼施術は、血行を促進する鍼の特性上、火照りやのぼせ等のリスクがあると考えられる。そこで本研究では、顔面部と四肢の経穴を併用した鍼施術が顔面部皮膚温に及ぼす影響について検討することを目的とした。また、女性は更年期などの影響で年代により温度変化に差があるのではないかと考え、年代別の際にについても併せて検討を実施した。
【結語】
現代人の生活の特性上、上実下虚(下半身に必要な体内の熱や気が、顔・上半身に上りすぎている状態)の傾向があり、20-30代の若年層では介入前の顔面部皮膚温が高いことから、特にそのような傾向が強いことが示唆される。若年層の顔面部の愁訴に多いニキビや肌荒れ等の原因に、顔面部皮膚温が関係しているとも考えられる。頸部(首)よりも上方へ刺鍼する際には四肢(手足)も組み合わせた全身治療を行うことが火照りやのぼせのリスクを軽減し、美容を目的とした施術にも効果的であることが推察される。
第47回 日本伝統鍼灸学会 抄録より抜粋
カリスタは、今後も「経絡美容鍼灸」を軸に、よりお客様の身体と心が軽くなる美容鍼サロンを目指していきたいと考えています。