美容鍼灸・経絡アロマトリートメント
東京恵比寿・広島の女性限定サロン

お灸はどんな効果があるの?自律神経の不調から腰痛まで

手軽なセルフケアとして、再び注目されている「お灸」。
「CALISTAでのお灸」と「セルフケアとしてのお灸」をご紹介します。

お灸を知ろう

お灸は3千年以上の長い歴史があります。浮世絵や、古典文学にもお灸に関する記述があり、江戸時代には「旅の際に持参すべきものの一つ」とされたお灸ですが、その「火を使う」ことや「火傷になる」というイメージから、一時期廃れていました。

しかし、様々な不調への改善効果と手軽なセルフケアの一つとして、近年再び注目されています。

お灸は肩こりや腰痛だけでなく、アレルギー疾患や膠原病、冷え性などに用いられることが多く、主に慢性疾患に対して選択されます。一口に「お灸」と言っても、様々な種類があります。

CALISTAでよく用いられるお灸は「台座灸」「透熱灸」「塩灸」という種類のお灸です。いずれも、火傷のリスクを考え、痕の残りにくい施術です。

お灸の作用

温熱作用

温めるイメージの強いお灸ですが、「温める」だけではない様々な作用があります。皮膚上への熱刺激が、皮下の筋肉や血管、リンパに影響を与えます。
温熱刺激により、副腎皮質ホルモンが分泌され、白血球が活性化されるほか、炎症や痛みを抑制する効果があります。また、ダメージを受けた細胞を修復するヒートショックプロテインというタンパクが分泌され、免疫細胞の働きを強化します。

経穴刺激作用

ツボ(経穴)を刺激することでツボに備わったの作用も期待できるため、肩こり・腰痛をはじめ、月経不順などの不定愁訴にも働きかけます。
自律神経調整のための経絡治療の際も、大きな効果を発揮します。

アロマテラピー作用

お灸の原料は「艾(もぐさ)」です。艾とは、よもぎの葉の裏にある白い線毛を精製したものです。艾に含まれる芳香成分にはリラックス効果のほかに、炎症や痛みを和らげる効果もあります。
「カリスタはエントランスにきただけて落ち着く」と、とても嬉しいお言葉をいただきますが、ルームフレグランスとして使用している香りにもぐさの香りが付与されているからかもしれません。

免疫力強化作用

「免疫力」を正確に測る方法は確立されておりませんが、異物を攻撃する白血球や免疫を獲得する際に働く細胞の活性化、加えて白血球の含まれた血液を全身にくまなく届ける血液循環の改善作用により、免疫力が強化されるといえます。また、リラックスすることにより、副交感神経が優位になり免疫力が強化されます。


お灸の使用法

治療院でしかできないお灸もあれば、セルフケアで真価が発揮されるタイプもあり、お灸は癒しから治療まで幅広い範囲で使用されています。

CALISTAでのお灸

CALISTAでは主に「病の深いところ」「冷えの強いところ」に作用させたい時にお灸を使用します。 CALISTAで使われることが多いお灸は以下の3つです。

台座灸
紙パルプの上に艾があるタイプのお灸です。
温熱とよもぎ成分がツボに浸透し、冷えの範囲が広い時に使用します。 腱鞘炎や関節の痛みなどの時にも使用することがあります。

透熱灸
薄い紙の上で、艾を小さく捻りながらするお灸です。 熱を深いところまで届けたい時に使用します。


塩灸
竹製の筒に塩を詰めた上でお灸を燃焼させます。 じんわりと熱が通り、お腹の冷えや、自律神経の振れ幅が大きい時に使います。

セルフケアとしてのお灸

鍼と灸の大きな違いの一つは、お灸は「お客様ご自身でもおこなえる」ということです。

不妊治療や冷えなど、「体質改善」が大きなキーワードになる愁訴にはセルフケアがポイントになります。そのためご自宅での施灸をお願いする場合があります。

施灸のポイントは、「お客様が気になるところ」のほかに、鍼灸師がその方に合ったツボをお伝えさせていただく場合もあります。

台座灸
CALISTAでも使われるお灸です。
免疫力up、体質改善などをご自宅でも行って欲しい時にお伝えします。

火を使わないお灸
首や腰など、自分では温めにくい場所には「火を使わないお灸」をお勧めします。火を扱うことが心配な方でも安心してお使いいただけます。

世界で使われるお灸

お灸の免疫機能を上げる作用は世界でも注目されています。
新型肺炎に対する治療として、中国では棒灸や箱灸というお灸が用いられ、アフリカでは、結核に対して透熱灸が効果を発揮しています。

お灸の効果的な使い方

自律神経を整える

関元
おへその下、指の幅ほどのポイントです。
リラックス効果があり、昂った神経を沈めてくれます。
眠りにくい時にもおすすめのツボです。

免疫力を高める

足三里
足にあり、万病に効くツボとして知られています。
①膝のお皿の下のラインを探します。
②探したラインから、脛の外側の筋肉のラインを探します。
③ ②のラインで、指を4本分下がった高さです。
免疫力、特に腸管免疫を高めることが期待できます。

腰の痛みを和らげる

太谿(たいけい)
くるぶしの内側の出っぱりとアキレス腱の真ん中の、くぼんでいる部分に人さし指をあて、アキレス腱に引っかけるイメージで押します。
心臓から遠くにあり血液が巡りにくく冷えやすいこの部位をほぐすことで、下半身の血行が良くなり、下半身のむくみを改善します。さらに、全身の冷えの改善も期待できます。

まとめ

ご自宅でのセルフケアにCALISTAが強くお勧めするのが「セルフお灸」です。
血液や経絡の巡りを改善し、自然免疫を高めてくれるお灸は、その手軽さ、効能からも必ずお客様のお役に立つものです。

循環の改善をしながら体を温める作用は、のぼせやすく、ゆっくりお風呂に入ることができない方にもお勧めです。ご自宅で過ごすお時間の中に、お灸によるリラックス作用を取り入れてみてはいかがでしょうか